日本との出会い

日本は、20世紀の最も偉大なアメリカ人建築家とたたえられるフランク・ロイド・ライトが、米国以外で唯一、住み、仕事をした国です。日本国内だけでなく、世界各国からも、多くのライトファンや建築家が、日本に残るフランク・ロイド・ライトの建築を訪れています。

1880年代、フランク・ロイド・ライトは、米国で日本美術を知り、興味と共に、強い関心を持っていました。1905年、日露戦争の中、ライトは、日本を初めて訪れました。37才のライトは、開港50年を迎えようとしていた横浜港に、妻や友人とともに到着し、日光から四国まで日本各地の史跡や景勝の地を訪れました。忍び寄る工業化にも関わらず、豊かな自然と文化を持つ日本に、かねてから抱いていた理想の姿を確認したのでした。

(KM)

ライトが設計した建物