ライトの系譜

岡見健彦(おかみ たけひこ 1898-1972)

岡見健彦は、1925年に東京美術学校(現在の東京藝術大学)を卒業し、1925年から1928年の間、遠藤新建築創作所に勤務した。

遠藤新の紹介で、1929年に米国タリアセンに渡った。当時、フランク・ロイド・ライトは、妻オルギバナとともに、タリアセンフェローシップを準備していた。岡見は、ライトの図面を、計画案と実施案に分類し、体系的に整理した最初のアプレンティスで、1930年に米国を離れるまでに多くの記録写真を撮った。欧州を回る帰国ルートでは、コルビュジエを訪問した。

1933年に、高輪教会を設計。第2次世界大戦後は、米国海軍施設部で建築に携わるほか、教会建築や学校建築でライト風の建物の設計を行った。

主な作品
1932年 高輪教会
1937年 頌栄女学校記念堂