ライトの系譜

南信(みなみ まこと 1892-1951)

1917年に東京帝国大学工科大学建築学科を卒業した南信は、日本トラスコン鋼材社の構造専門家として、帝国ホテルプロジェクトに参画した。1922年に、フランク・ロイド・ライトが日本を去った後、遠藤新と共同で建築事務所を運営した。

遠藤新が、帝国ホテルの完成に注力するなか、南信は山邑太左衛門別荘建設の現場責任者として活躍した。また、遠藤新の代表作となった甲子園ホテル(1930年)でも活躍。さらに、満州中央銀行倶楽部や幹部住宅建設にも参画した。

南信の単独のプロジェクトとしては、水平線を強調した屋根を持つフランク・ロイド・ライト風の住宅を始め、10を超える建物が記録されている。

主な作品
1925年 菅野邸
1925年 櫻根医院
1929年 亀高邸
1931年 仙台ホサナ教会